側弯症(背骨が曲がる病気)
脊柱側弯症とは背骨が左右に彎曲したりねじれたりする変形のことを言います。
子供の頃、学校の健康診断で言われたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。
発達段階での軽度の側弯であれば治療せずそのまま経過観察となることが多いのですが、そのまま放置して年齢とともに進行することがあります。
進行すると背骨の変形により腰痛や内臓機能に影響することもあるので軽視できない病気なのです。
側弯症の種類
機能性側弯症
一時的な骨盤の歪みなどの姿勢の崩れによって背骨が彎曲している状態。
この場合は姿勢を整えれば簡単に改善します。
構築性側弯症
背骨が左右へ彎曲し、ねじれを伴い、元に戻らなくなった状態。
多くが原因不明ですが遺伝性もあるのではと言われています。
その中でも成長期に発症する場合と、生まれつきのものがあります。
成長期に発症する場合では自然治癒するものと進行してしまうものがあります。
生まれつき背骨に異常がある場合は成長とともに側弯症を発症し、内臓に異常を伴うことも少なくありません。
その他の側弯症では筋肉が萎縮する病気などが原因で起こることもあります。
側弯症のチェック
最終診断は病院でレントゲンなどの検査をして医師が行います。
しかし、簡単にチェックできることがあるので背骨の歪みが気になる方、お子さんを持つお母さんは知っておいたほうがいいかもしれません。
後ろ姿チェック
後ろ向きに立ってもらいます。
肩の高さは同じか、背骨の両脇の盛り上がりに左右差がないか、腰骨の高さは同じかをチェックします。
前かがみチェック
これも後ろ姿を見ます。
まっすぐ立って肩の力を抜き「前ならえ」の姿勢から手のひらを合わせます。
そのままゆっくりお辞儀します。
後ろから見て背中や肩甲骨の高さが左右対象かどうかを見ます。
後ろ姿チェック、前かがみチェックで左右差があれば一度専門家に診てもらうことをお勧めします。
当院でできること
まず、姿勢のチェックをします。
軽度の側弯の場合、ご自身で気付いていない場合がよくあります。
猫背を気にされている方は多いのですが以外と左右の歪みは見落としがちなのです。
上記の機能的側弯(一時的な姿勢の崩れからくるもの)であれば1、2回の施術で改善することが多いです。
構築性側弯症(元に戻らなくなった彎曲)では完全に真直ぐにすることは難しいですが、彎曲を緩やかに、それに伴って起こる不調を改善することは期待できます。回数に関してはかなり個人差があります。
ところで彎曲した背骨を矯正するというとちょっと怖そうですよね。
バキッとを想像しがちですが当院ではそういうことは一切致しません。
操体法という、ご自身で気持ちよい方向に動いてもらうとあら不思議。骨盤の位置から背骨、肩甲骨など全身が整うのです。
あなたは「矯正してもらう」のではなく、「自分で矯正する」のです。
想像できないかもしれませんが自分の力で良くなって頂きます。
自分の力だからリスクは小さく、戻りにくいのが特長です。
ちなみに当院の側弯症のお客様は上は88歳、下は30歳です。
最後までお付き合いありがとうございました。