いつもありがとうございます。
さとみ整体院の佐藤里美です。
ブログをサボりにサボり、、、反省。。
真面目に書きます。
転倒
高齢者になると転んで骨折してしまう、、なんてことをよく耳にするかと思います。
医療機関で働いていた時、転んでしまう方が本当に多かったんですね。
転ばないように気をつけていても転んでしまう。
多くの方が「なんで転んだか分からない」とおっしゃいます。
そう、転ぶ時は覚えていないほど普通の日常の場面が多いのです。
そんな普通の場面でなぜ転んでしまうのでしょうか?
転ぶ原因
「転倒予防のために筋肉をつけましょう」と言われることが多いかと思います。
確かに体を動かすのは筋肉ですが、筋肉が十分ついている方でも転ぶことはあります。
ということは筋肉だけの問題ではないのです。
なので筋肉不足以外の原因を書き出してみます。
1 体が硬い
体が硬いと柔軟に動いてバランスをとることができずに棒が倒れるようにバタンと転んでしまいます。
例えば、電車で立っている時に揺れたら股関節、足首をメインに動かしてバランスをとり倒れずに済むように体はできています。その股関節、足首が固く動く範囲が狭ければ小さな揺れにしか対応できないわけです。対応できなかったら転んでしまうのです。
厳密に言えば、股関節と足関節をメインにバランスをとりますが、目線、首、肩、腕、背骨、肋骨、骨盤、膝、足の指、全身の関節が絶妙に動いてバランスをとっています。
2 神経伝達速度が遅い
重心が大きく動き、制御できない時に転びます。
その重心がほんのすこーし動くだけで脳はオートマチックに重心移動に備えて活動します。
例えば、高いところから落ちそうになった時(あんまりないかな。。)重心が前に移動したのをいち早く脳が感知し、つま先を上げる筋肉に指令が出て重心を後ろに戻そうとします。
この反応が遅ければあれよあれよという間に重力に勝てずに落ちていきます。
これは重心が動いたことを感知する速度、感知してこれはヤバイ!と筋肉に指令を出す速度、どちらも重要になります。
転倒とは関係ないですが、車の運転も同じで目から入る情報を感知する速度、それに対応してブレーキやハンドルをきる速度は年齢とともに低下してしまいます。余談ですが、、うちの父も運転に自信過剰なところがあるから心配なんですねー。確実に反応速度は落ちてるはずなんです。
3 そもそも体が歪んでいて持ってる身体能力を発揮できない
これ、結構あります。
体が歪んでるということは、本来の筋肉の位置関係が崩れている、関節の位置がずれている、左右で筋肉の長さ、硬さが違うということです。
本来のベストな状態でないのですから、筋力、柔軟性、神経伝達も持ってるはずの力が100%発揮できないんです。
これ、勿体無いですよね。
歪んでいたら「転ぶ」ということに限らず、一生懸命ジムで運動してる方、スポーツの能力向上のために努力されている方、
「残念だけど効率が悪い」です。。
どんな時に転びやすいのか
17年間医療機関で高齢者のケアをしてきた経験から勝手にトップ10を上げるなら、、
1 転んだときの事をよく覚えていない。(パニックになるため)
2 荷物を持って移動する時
3 振り返った瞬間
4 夜中トイレに行くとき
5 旅行先で注意が他に向いているとき
6 冬に毛の靴下で滑る
7 朝新聞を取りに行くとき
8 敷居に躓く
9 床のチラシを踏んで滑る
10 椅子に座り損ねる
日常どんな場面でも転ぶときは転ぶということですね。
転ばないようにするには
転ぶ原因からお分かりになるように体の柔軟性を保ち、神経伝達をよくして、体の歪みをとる、、に尽きるわけですが、具体的にどうしたら良いのかをお伝えしたいと思います。
まずは柔軟性ですが、地道にストレッチを、、、では芸がないので他の方法をお伝えします。
朝起きたら思いっきり伸びて下さい。
どんな風に伸びるかは気持ちの良い方に、体が動くままに、首、手足、腰、自由に動かして伸びて下さい。
そのあと完全脱力。
正味30秒もあればできます。
オススメです!
神経伝達をよくする方法はぶっちゃけ難しいです。
いろんな要素(食事、運動、睡眠、電磁波、発達の過程、etc)が絡んでくるので..
ただ、普段から運動習慣のある方とない方では違いがあるように感じます。
運動習慣のない方は景色を見ながら散歩から始めてはいかがでしょうか。
さて、残すは体の歪み対策です。
微妙な歪みなら朝の伸びをすることである程度修正できますが、自分でも自覚できるような歪み、例えば猫背、肩の高さが違う、足の長さが違うなどがあるのなら専門家に相談することをすすめします。
体の歪みを整えると転びにくくなるだけでなく、
トレーニングの効率が120%上がります!
スポーツのパフォーマンスも120%上がります!
まあ120%というのは適当なんですが、上がるのは確かです。
まとめ
今回は筋力不足以外の原因を書きました。
もちろん、姿勢制御にはある程度筋力も必要ですがそれ以外の問題の方が大きいと思います。
それは現場でつくづく感じてきました。
なので転倒予防に興味のある方に少しでもお役に立てたらうれしいいです。
最後までおつきあいありがとうございました。